旅のきっかけ


2013年春、私は定年を迎えました。その後、違う部門に移動して働くことになり生活は確保されました。まだまだやれるのにという気持ちはありましたが、それまでの仕事中心の人生に終止符を打ち、自由で気ままな老後を楽しもうではないかという想いが強くなりました。
そこで、さて何をしようかと考えている時に、財団法人・国立公園協会発行の「自然公園への招待」という冊子を目にしました。日本の国立公園・国定公園のほか、世界自然遺産や環境保全地域の詳細な説明ときれいな写真が載っていました。各公園には多くのビジターセンターがあり環境省が関連してスタンプラリーをやっていることが分かりました。

旅行しながら自然に親しむなんて願ってもないこと、スタンプラリーでゲーム感覚も味わえていいなと思いました。そこでいろいろ調べてみるとビジターセンターがあったりなかったり、スタンプもない所が多くあることが分かりました。せっかく全国を回るならその都度証拠となるものが欲しいものです。

そんな頃、本屋へ行った時に道の駅のスタンプラリーを見かけたのです。こちらは必ずスタンプがあります。それに駅の数もはっきりしていて情報を得る本がしっかりあります。かたや環境省の方は数がはっきりしません。これでは達成感を得るのが難しそうです。

こんな具合で道の駅巡りをスタートすることになりました。もちろん、旅行が好きなこと、運転が好きなことが条件に入っていました。動き回って老後を楽しめるのは身体にまだゆとりのある時で、それは今しかないと思っていた方が良いでしょう。人間いつどうなるのか分からないのですから早速行動に移すことにしました。